引き出しから貼っていきます。
奥の飛び出し部分がなければだいぶ楽なのですが、これも数回やっているので慣れたものです。

底面は緩衝材を兼ねてコルクシートを敷きました。
取り外すかも知れないので、仮留め状態。引き出しをひっくり返すと落ちます。
外箱の前面と内側に貼り込み。
側面と底面は、ボックスで隠れてしまうのでほとんどむき出しのままです。

引き出しを出してしまって、目線が届くくらいのところまで貼り込みます。
ボックスの位置的にも、だいたい1/3くらい貼っておけばいいのです。
(わざわざのぞき込む人はいないと思いますので…)
で、引き出し口のところに2センチほど段差をつけました。
引き出しを出し過ぎて落としてしまう方がいると聞いたので、ストッパーをつけたのです。
引き出しの裏側にも段差を。余った端材を包装紙でくるんでから、ぺたっと。

いよいよ天井を乗せて接着して、さらに包装します。
広範囲の部分はやはりしわが寄ってしまいますね…
乾くと案外伸びるので、あまりごしごしこすらない方がいいのですが、
ウレタンでノリが染みない所為かちょっとしわが多いです。なのでついこすってしまいました…

ほら、奥の方は見えなくなるから、貼り込み無くてもわからないでしょ?
引き出しを入れてみます。

入れ口の段差がうまい具合にまったくわからなくなります。
ここまで引き出すと、「がこっ」と軽い衝撃があります。
無理矢理引っ張ると引き出しの端材が取れる可能性もあるのですが、
とりあえず注意喚起程度になればいいかなと。「ここまでだよ」っていう。

段差も2ミリと低いので、ちょっと持ち上げれば簡単に取り出せます。
(取り出せないと納品も困るし)
まあそこまでする方もいないと思いたい…
取っ手をつけます。
今までと同じギボシがよかったのだけど、前に作った引き出しが行方不明でして…
段ボールに詰めたはずなのだけど、それ自体が行方不明……
当面作らないつもりだったので、奥にしまい込んだのかも知れません。
なのでとりあえず、100均のちょっと大きい取っ手をつけました。

これはこれでいい感じかな?
引っ張りやすいようにスエード紐もつけてます。
ここまででもう夜が明けましてですね…
ここから仕上げと値札付けをやったら出発間に合わないと思いまして、
納品を持ち越すことにしました…
はあ、時間を無駄にしまくった先週がにくい…
半日ほどおいて乾燥して、完成。
天井のしわ、やはり思った以上に伸びまして、こすった部分が逆に残ってしまいました。ぐすん。

でもなかなかいい出来だと思うのです!!
過去最高の出来だと思っています!!
もうね、ボックス用の引き出しのオーダーを承ってもいいくらいですよ!!(鼻息)
…何度も作っているのだし、
最新=最良でないとおかしいわけではある。
一桁年齢のころ、やたら紙工作をしていた時期があるので、
そもそも最初に手を染めたのは紙工作なので、
こういう作業に全然抵抗がないのですねアタシ。
「カルトナージュ」の手法からは外れている部分も多いと思いますが、
見た目美しければそれでいいじゃないのと。
紙は裁ち切り可能だから、裏地を貼る必要も無いしね。